2023年に読んだ本

107冊読みました。来年もこれぐらい読みたいです。

どれも素晴らしい作品ばかりでしたが特に好きな作品は

フランケンシュタイン

・七つの魔剣が支配するシリーズ

十二国記シリーズ です!

 

2024はお恥ずかしながら炎上しているのを見て初めて知った世界の常識など、大人として知らなきゃいけない事を勉強したいなと思っています。

政治とか地政学とか宗教とかセンシティブだけど知らないと恥かくし、人を不快にさせたくないし、なにより自分を守るためにも。

 

以下読んだ本リストですが3万字もあるのでお暇なときにどうぞ、、、

 

 

1.0105 スコット・フィッツジェラルド 村上春樹(訳)
グレート・ギャッツビー ❤️
3章のギャッツビーが登場するまでが読んでてしんどい!(話的に全く盛り上がらない場面が続く)けど、ギャッツビーという男が登場したら夢中で読んじゃったな。
こういう、自分本位の女(決まって蠱惑的なのだ)に振り回される感傷的な男、好きです。
正直嫌な終わり方だけれど、だからこそ記憶に残る傑作なんだろうな〜

2.0120 長野まゆみ
猫道楽 ❤️
河出文庫からでてるけれど、これはガチガチにお耽美BLである。
言葉選びがすごくオタクに好まれそう、隙がない美しさ故に苦手な人もいるだろうなって文章だ。男の色気描写を見習いたいです。
長野さんの作品は基本的にお耽美で少年愛って感じらしいのでそういうエッセンスを摂取したい時にまた読みたい。

3.0125 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫(訳)
華氏451度 ❤️
本を読む事が禁じられている、ディストピアものとして有名な名著。華氏451度は本が燃える温度。
ブラッドベリは初めてだったんですが、凄い詩人だ。SF、ディストピアときたもんだから殺伐とした文章なのかなと思ったら、心が動く美しい言葉達が並んでる。
こんな言葉を、文章を忘れたくないな、って思った。そして本を読んで満足するんじゃなくて、考えるきっかけにしなくてはと思った。

4.0125 秋桜ヒロロ
悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。 ❤️
古き良き男装逆ハー夢小説風味でこのコテコテテンプレ感が効くッ〜って笑顔になりました😄花とゆめっぽい恋愛描写も好きだ〜
三角関係メインでいくのかな、って感じだけどどっちの男の子も可愛いですね、、続きが楽しみだ!

5.0127 又吉直樹
火花 ❤️
漫才もだけど、表現する事って残念だけど勝ち負けって概念があって、(ここでいう勝ちは売れる=多くの人に支持されるって事で、評価されないけどきっと誰かの心に刺さってる作品や表現は死ぬ程あると思ってるし、そうであってくれとも思ってる)
誰にも認めて貰えないけど、自分の中の信念みたいなのがあって、でもそれを貫くだけでは売れなくて、世の中を見るバランス感覚が必要なんだけど、バランスだけとってても日の目を浴びる事は無いんだよね。
すごい生々しいけど短くて読みやすかったので、純文読みたい人におすすめです。

6.0128 秋桜ヒロロ
悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。2

7.0129 秋桜ヒロロ
悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。3

8.0130 秋桜ヒロロ
悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。4

9.0131秋桜ヒロロ
悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。5 ❤️
乙女ゲーを元にした世界観、なんですがちゃんと宗教観とかヒロイン周り以外でも世界の動きとかがあって、恋愛以外でも面白いんですよね
そして心の揺れ動きとか、自分の気持ちに気付く流れとかがお手本にしたい位に説得力がある。
秋桜先生、色々とTL作品とかも書かれてるみたいなのでそれも読みたいですね!

10.0205 森見登美彦
夜は短し歩けよ乙女 ❤️
逆張りオタクなので今更読みました。学生時代みんなコレを読んでいた気がする。
森見先生は特徴的な文体と聞いてましたが、確かに凄い癖がある笑でも慣れてくるとこのリズム感が心地良く思えます。
内容としては黒髪の乙女の浮世離れした可愛さを味わう作品だなぁと思いました。彼女の言葉選びがオモチロくてお腹の底から幸せになる。

11.0220 小野不由美
月の影 影の海(上) ❤️
ずっと読む読む詐欺してた十二国記をやっと読みました。強く勧めてくれたフォロワーさんが魔性の子よりまずはって感じだったので月の影〜から。
「ネズミが出るまでしんどいですがそのあとは最高なので!」という定番らしい助言を頂きましたが上巻ネズミでないやんけ〜!😂
ひたすら序盤はか弱くて繊細な陽子が振り回されて可哀想だし、陽子も読者である私も何かも意味不明単語ばかりでまあ、正直しんどかったです。何となく世界観が分かり始めてからは辛いけど物語の広がりを感じて楽しくなってきました。
悪い意味で世界に順応し始めた陽子がワイルド過ぎてカッコイイけど、上巻の締め方辛ッって感じだ。下巻もセットで買ってきたので続けて読みます。

12.0222 小野不由美
月の影 影の海(下) ❤️
壮大な世界が広がって来てから最高にワクワクするのと、陽子が自分の弱さを知ってるからこそ強い人なんだって説得力が上下巻を通して知ってるから凄い泣けてしまった。次は魔性の子を読もうかしら〜

13.0226 小野不由美
魔性の子 ❤️
確かにこれは月の影〜とテイストが全く違うお話しだ十二国記に確かに繋がるけれど、これだけだとホラー小説ですね
不気味な予兆が確信に変わり、大きな禍の波に攫われてゆく様子が淡々としつつも、そこに確かにあって、怖い。騎馬戦がトラウマになりました。
生きにくい人間が夢想する国が、私には見えない。いつだって生きるのが辛いけど、折り合いを付けるべきだと知っているから。
だから高里よりも広瀬の方が弱い人間だと私は思った。

14.0228 小野不由美
風の海 迷宮の岸 ❤️
先に魔性の子を読んでてよかった〜!泰麒の素直で繊細な感情や緊張が痛いくらいに伝わってきて、一気に読んでしまった。
景麒相変わらず言葉足らず過ぎ〜!?!?ってなったけど、そこが彼の魅力なんだろうなってのも読み取れて笑ってしまった
ちなみに驍宗みたいなカリスマ性にみちたキャラクター、凄く好きです。
んで魔性の子があるって事はこれから何か起きちゃうんですよね続きが気になるよ〜!?

15.0302 小野不由美
東の海神 西の滄海 ❤️
尚隆みたいなやる時は絶対キメる系の普段はだらしないメンズ凄い好きだな〜
今回は十二国記内の内乱や国を統べることについてがっつり深掘りしてて面白かった✌️

16.0306 小野不由美
風の万里 黎明の空(上)❤️
陽子、相変わらずかっこよすぎるだろしゅき、、、ってなっちゃった、、、
陽子以外に主に話を動かす少女二人、なんというかこう、不快感があるのだけど、その状態を本人に気付かせる人物達の深さというか、言葉が自分にも突き刺ささってウッってなった。自分ですら好きになれない自分を誰かに愛してほしいって本当に傲慢だよな
異国だろうがファンタジーだろうが、人の営みの基本は変わりなくて、色々と気付かせられる事が本当に多いなぁ。

17.0309 小野不由美
風の万里 黎明の空(下) ❤️
陽子の夢女になっちゃう〜!位には本当に陽子カッコいいなぁ。形だけの礼など不要という、心で人を見ようとする彼女の行動があまりにも高潔すぎてこれが王の器と熱いため息が漏れちゃうわね、、、
祥瓊や鈴は物を知らなかった、いや知ろうとしなかった愚者ではあったけど自身の事を見てくれる人との出会いを経て成長していく様が嬉しくなった。

18.0314 小野不由美
丕緒の鳥 ❤️
王や麒麟ではなく、国に生きる官や民達の暮らしがつぶさに描かれた短編集。
丕緒の鳥十二国記内の祭事を担当する官のお話で、お祭りのディテール感が伝わってきてよかった。祭事という節目毎に、下がっては盛り上がる国の様子をどこか冷めた様子で思う主人公が最後の王との会話で希望を感じ始めたのがよかった。
落掌の獄は国が落ち目の中、禁じられていた死刑を再開するかで悩む司法もの。ミクロ視点では死刑が正解だと思われる、けれどこれからの国を考えるとと葛藤する様は現代にも通じる。
青条の蘭は山を守る事で国を守る事に繋がると気付いた官が、想像以上に腐り切った内政故に上に頼れず、実情を伝える為に凄まじい吹雪の中進んで行く話。民の暮らしと、十二国記内の天からの奇跡が分かる。
風信は農民の為に暦を作る学者の元で働く、家族を無意味な政策の所為で失った少女の話。
未来を信じ抜く力強い温かさに泣けてしまった。
所謂メインどころのキャラは出ないけれど、彼らが治めている国ではこんな事が、こんな民達が生きているんだという、鼓動が感じられて凄くよかった。
民のために国があるってのが全体を通して感じられた

19.0317 小野不由美
図南の翼 ❤️
風の万里〜の時点で珠晶の思い切りと分別のあるところに惹かれるものがあったのですが、めっちゃいいキャラですね!
自分の経験からちゃんと考えて、行動を起こせる人は中々いないので本当に尊敬出来る。
慈悲だけじゃ人は飯食えないパンチ好き♡

20.0415 小野不由美
華胥の幽夢 ❤️
互いを励ます為にちょっとばかり見栄を張る陽子と楽俊の微笑ましいお話から、自身の器を残酷なまでに思いしる話まで、深く沁みる短編集だった
芯を通すって何だろう?ってのを改めて考えさせられました、、

21.0416 長岡マキ子
経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。その6 ❤️
珍しく読み続けてるラノベシリーズ。ちゃんと惹かれる理由が分かる主人公とヒロインで、プラトニックな思いの積み重ねが丁寧なので好きです。
主人公と友人一行のオタク描写や女の子側の心理やファッション描写もディテールが細くてこんな人いるいる、って頷きながら読んでしまう。

22.0419 アサウラ
小説が書けないアイツに書かせる方法 ❤️
リコリコ履修してないんですが原作者様?なんですね、、完全にタイトル買いです📚
えっちな描写がすごい上手かったのと、忘れてたけど創作物って普通は人に見せるのが恥ずかしいんだよね?(小説書き初めの頃は恥ずかしかったけど、今はもう人に見てもらってやっと作品になると思ってるので恥という概念がないっす)っていうこの感覚、それでも人に見て貰いたいという切実な願望が伝わってきてよかったです。
恋愛だけじゃない、男女の特別な関係性が好きなので最高でした。友人やら家族の関係性はちょっとフィクションが過ぎて好きじゃなかったけど、、、。

23.0422 桃巴
31番目のお妃様 ❤️
成り上がり系令嬢もの。なぜ31番目なのかという設定は面白かったけど、それでヒーローヒロインに心底惚れるかなあ?みたいな説得力が薄いのと、慣用句の誤用がやたら多いのと、いわゆるキンキンキンキン構文(擬音のみ)で情景を描写するのが気になった。

24.0426 鵜飼有志
死亡遊戯で飯を食う。 ❤️
好きな小説5本あげろと言われたら高見広春先生のバトル・ロワイアルがまず入る。
一クラス40人以上いる人間の人となりや今迄の生活が殺し合いの中で自然と入ってくる重厚さ、そして間違いなく青春小説でもあるところが堪らなく好きなんです。
更にはこの設定でまた別のクラスがというifを想像してしまうくらいには隙のないゲーム設定。そして、死への恐怖や極限状態で見せる普段とは違う顔!というのがデスゲームものの醍醐味なんですが、なんとこのラノベ、とても死が!軽い!でもそれがいい!です。
デスゲームなのにとてもテンポよくサクサク進む。人が死んでも全然ドラマチックじゃない。そういうものか、と割り切れる文体と不思議な世界観があって、主人公のなんだろう、モノに例えると水みたいな確かにあって、弱いけど、強いみたいな、感性がこの雰囲気を作り出してるんだろうけど、私は好きです。

25.0429 震電みひろ
彼女が先輩にNTRれたので、先輩の彼女をNTRます ❤️
憧れの先輩を最初から下の名前で呼ぶのと、個人的な連絡先を最初から知ってるのが気になり過ぎて話が頭に入ってこなかった。
いやサークル一緒で高校一緒なのは分かるんですけど、なんか過去親しくなったエピソード出てくるかと思ったら一生出て来なくて最後まで納得いかなかった。
今度は浮気彼女ちゃんの造詣が女を知らん人がかき集めた本当にテンプレ嫌な女でおもろいし、そもそもなんでそんな女と付き合っとんねんという、こう「本当に悔しい」に対してのカタルシス薄過ぎて合わなかった、、

26.0507 小野不由美
黄昏の岸 暁の天 ❤️
魔性の子の裏で皆力を合わせてたんだな〜という答え合わせが出来て嬉しかった。
この世界での決まりについて踏み込むところや、蓬莱での政を善のために広げたい陽子の熱意とか読んでてグッとくる場面が盛り沢山でした♡
初登場の氾王、凄く我が強くて好き😂
李斎がとても好きなので主人公として彼女の人間臭い心情が知れて良かったな。情に訴えて例え相手方がこの所為で滅んでも、戴を救いたい
という強い気持ち。彼女が何を重んじていたのかやっと分かるシーンとか、凄く刺さったなー。これから長い話になるんだろうけど、白銀の〜も楽しみだ!

27.0507 藤谷千明
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 ❤️
すごい軽い読み口のエッセイなんですが。自分にとって快適な暮らしとは何かを改めて考えるにはいい本だと思いました。
絶対共同生活とかムリ!って言う親友が老後資金について真剣に考えてたりアラサーって本当に色々と後戻り出来ない考えなきゃいけない事だらけでめんどくせー!ってなりますが、今の時代たくさんの選択肢があっていいよね。とも思います。

28.0510 衣笠彰梧
ようこそ実力至上主義の教室へ ❤️
はちゃめちゃ売れてるだけあって面白いな〜と思いました。特殊なエリート学園での青春もので、一巻段階ではまだまだ全容が分かりませんがこれ伏線だなーってのが匂ってて素直に続きが気になる。
今の所真っ当な青春描写多めですが成績や態度が生活水準に絡んでくるので今後中々に地獄になりそうで楽しみ〜

29. 0517 エドガー・アラン・ポー 
黒猫/モルグ街の殺人(光文社文庫小川高義訳) ❤️
モルグ街がミステリの元祖小説という事でずっと読みたかった。そりゃねーんだわというオチだけど、一応ミステリはしていると思う。伏線ちゃんとあるし。
モルグ街以外の短編の方が個人的には読み応えがあった。古典的な恐怖小説は陶酔じみているが、比喩表現がとても美しいとおもった。黒猫と早すぎた埋葬好き。遊戯王ではない。

30.0517 久追遥希
ライアー・ライアー ❤️
夏にアニメ化するのでどんな話かなと。学園×ラブコメ×能力制限下でのなんでもありバトルみたいな。ハッタリと頭の回転だけで〜というコンセプトだけど、主人公の味方側があまりにも優秀過ぎるというか実際にチートしてるのでそもそもゲームが成立してない気が、、
更に絶対主人公一巻が一番弱いのが確定してるのでこのままだといずれ楽勝になってしまうから話がこの先盛り上がっていくのかな?って不安が。
強者から弱者に決闘は挑めない〜って設定もハリボテ強者で実は最弱なら破綻してない?と思うのであった

31.0523 宇野朴人
七つの魔剣が支配する ❤️
ここ最近読んだラノベの中でダントツ、文章の硬さや世界観を構築する語彙が個人的に好みです。
いわゆる魔法界を表現するのに相応しい言葉選びで、それって何?って意識が逸れる事もなく物語に浸る事が出来ます。
かなりハリポタを意識してるんだろうなーってのがあり、既視感はあるけれどハリポタで出来なかった闇が深いけど確実に世界観を構築するにあって生じる問題をテーマに描きたいのは伝わってきます。
主人公が器用貧乏の優秀キャラとして見る目がある人からすると認められてるのも俺TUEEEE感薄めで有難いです。なんかやっちゃいました?より自分の事を理解してる主人公が好き。
そして気高いお嬢様キャラ好きだからシェラちゃんを推してます。登場人物多いけどみんなキャラたってるね。

32.0524 窪美澄
いるいないみらい ❤️
子供という家族についての短編集です。アラサーなので一応色々と思うところがあり読んでみたいとずっと思っていた。
わりと最近まで絶対子供いらないって思ってたのですが、甥っ子を抱いてなんか、こういう人生もあるのかって思って産んでもいいかも、いやでも日本の未来は明るいのか?って右往左往してる現状です。
今の暮らしが好きなので無理に色々考えなくていいのでは、でも世間がそれを許さないのでは、とか悩む事もありますが先送りもまた答えなのだ。とそんな優柔不断な私をも優しく包んでくれるお話達でした。
窪美澄さんの小説初めて呼んだけれど、話し言葉がなんか可愛くて自然で、ぽんって心に沁みて好きだなと思いました。

33.0528 澤井聖一
美しい本屋さんの間取り ❤️
某チェーン店で働いてますが、独立系書店って、いいよねっていう。売り場作りのこだわりや書店員って普段何してんの?ってのが気になる方は是非〜! 行ってみたい本屋さんが増えました!

34.0601榛名丼
レプリカだって、恋をする。❤️
視線一つで、言葉一つで、気付けば好きで。どんどんと近付く距離感の描写が繊細で凄くすき。
過去にもう一人の私をどうする〜みたいな夢小説を書いたのですが、私は偽物(?)の方を消してしまったけど生かすって道もあるんだなぁと。
これだけで綺麗に纏まってるので単巻かな?と思ったら2巻も出るらしくSF的な面での深掘りも楽しみ〜

35.0602 道造
貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 ❤️
次に来るラノベ大賞と言う事で読みました。タイトルしか知らない時、経験人数が多い方が強いからエッチな女騎士とあんな事やこんな事をする感じの話なのかなッ!?って思ってたけど普通に男女の役割が逆転してるタイプの世界観でした。別にエロいから強いとかはない。くそっタイトル詐欺じゃないか!
いわゆる線の細い美男子がモテる中、屈強な主人公は内面が誇り高くて、そのせいで強めな女に性的な意味で目を付けられてる感じ。
最初あまりにもチンコチンコ言い過ぎて「うわー最高に合わない」ってドン引きしてたんですが、第二王女の初陣からは騎士や貴族の誇りについてがかなりクローズアップされててただ下品なだけで終わらないのが良かったです。少年漫画的な熱さがある。

36.0608 河合雅司
未来の年表 業界大変化 ❤️
近い将来の日本が、少子高齢化によってどう生活様式が分かっていくのか、今後生き抜いて行く為に必要な事はなんなのかを教えてくれる本。将来を見据えてどこに住むのかとか、身近で差し迫った問題について分かりやすく書いてあって将来について関心がある人には読んでもらいたいな〜と思った。

37.0611 唯川恵
ため息の時間 ❤️
全ての本がタイトルも書影もわからない様に包まれていて、感想文だけで本を選ぶ梟書茶房にて私が選んだ本です。全て男性視点の恋愛小説短編集です。
全体的に女のしたたかさや男の鈍感さにフォーカスが向いてる様に思えたけれど、ある種のNTRである「分身」ってお話に強い人間性を感じて興奮しました。匿名であるって、エロいな
「父が帰る日」も、老いた父が本当にこぢんまりとした姿なんだろうなってのが目に浮かんでオチで泣いちゃいました。

38.0613 江國香織
真昼なのに昏い部屋 ❤️
貞淑で生真面目な専業主婦と、様々な土地や価値観に触れて成熟しきったアメリカ人の紳士の、精神的不倫小説。いや最終的には致すけども。
大多数の人に「見て」欲しいんじゃなくて、私のことを理解してくれそうな人だけに「見つけて」欲しいみたいな、承認欲求の中でも色々あって、なんか不倫は絶対いかんけど、本当の意味で存在するって言うことを今めっちゃ考えてる。
文体がとても特徴的で最初面食らったのだけど、この語り手のお陰で冷めずに不快にもならずに事の顛末を見届ける事が出来て、すごい不思議な話だなと思った。そしてラストに笑う。性格というか性根が悪い。

39.0615 宇野朴人
七つの魔剣が支配する2 ❤️
新キャラのロッシくんみたいな子、絶対みんな好きやろと思いました。
あとピートくんで何かに目覚める人がいるだろうなぁと思いました。
高貴で強くてお嬢様が大好きなのでシェラちゃんがバリバリ戦って嬉しかったです。(推し)

40.0621 ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ
選ばれる女におなりなさい❤️
デヴィ夫人の婚活本です。この手の本の中では売れていて、恋愛もののネタになるかと
基本的にデヴィ夫人の華麗なる恋愛遍歴について載ってます。婦人が死ぬほど勉強して良い男と出会える場に出向ける存在まで成り上がったのは素直に尊敬ですが幼少期から容姿について周囲から褒められてかなり自己肯定感が強い人だというのも分かってとてもじゃないが真似できねぇよ!!!というのが本音です。
ただクソ喪女の自分でも共感出来る事がいくつかあって、趣味の場に出会いを求める事・容姿以外の魅力でも人は恋に落ちるのだから楽しい会話の為に教養を磨く事です。
私は女子高女子大出なので、行動しないと一生彼氏出来んなと思い男女比9:1の趣味の場で今の旦那と会ってます。趣味や価値観が近しいので会話が毎日楽しいです。

41.0622 杉井光
世界でいちばん透きとおった物語 ❤️
話題の本。ネタバレ踏まないで読んで欲しいな、、
タイトルがあまりにもキラキラしてるから自分の好みに合うか不安でしたが、引き込まれる文章。
本に対する愛情や登場人物の優しさ、そしてネタバレになるから言えないけどその全てに読み応えがありました。
同作者さんで話題のラノベである楽園ノイズ、積読してるので読まねば!!

42.0625 飯田一史
「若者の読書離れ」というウソ❤️
今の中高生って何を読むの?というデータと解説が分かりやすくまとめられた本。
実際にラノベ担当してるんですが、ボカロ楽曲系ラノベはめっちゃ売れているんですよね、何が受けているのかとか知れて売り場作りとしても、二次創作者としてもニーズとかが学べました。今度読んでみようかな〜ボカロ系。最近だとド屑といのちの食べ方が売れてると思います。

43.0627 村田沙耶香
丸の内魔法少女ラクリーナ❤️
村田さんはとんでも設定の世界の中で私達の常識とはなんぞや、を炙り出すような作品が多いのですが「無性教室」の愛に性は必要なのかと、思春期の子らが葛藤する話、良かった。
あと初恋を物理的に殺す「秘密の花園」めーっちゃ、良 その感情は分かるけど、正常に狂ってる感じ
「変容」は凄い社会風刺的な話だけど、ゾッとした。エモいって言葉がなんか当然のように受け入れられてるのとか、私は正直嫌なんだけどあのなんか、感覚。そして原始的な本能的な衝動を「理性的でない」と否定される感覚。それらが積み重なった気持ち悪さが味わえる。

44.0628 しめさば
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。❤️
社会人とJKの際どい系のラブコメでしょ!知ってるんだから!って決め付けてたんですが、新しい家族の形のお話だなと思いました。マジで失礼しました。
主人公がJKに手を出そうと微塵も考えない大人で良かった。かなりライトな文章だけどそこが実直に感じられて良かった。

45.0707 カレー沢薫
人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ❤️
カレー沢さんは夢女で既婚者だ。私と同じ立場である。
そんな彼女の夫婦エッセイは共感出来る事もあれば正直もっと夫婦の会話しろと思ったり立場は近くても全く違う環境の話が聞けて面白かった。

創作者の自我は作品を読む際にノイズになる人もいるよな〜ってのがあって普段私はプライベートな話題は避けています。
でも、私は好きな創作者さんがどんな経験して何に触れて来たのかとか知りたいのでいっぱい聞かせて欲しいタイプなのでこういうエッセイ嬉しい。
カレー沢さんの推しに対するお金の使い方(ソシャゲガチャ)には正直ど、どうなんだ?って思う所はあるけれど、彼女の考え方は好きだなと改めて思ったのでむしろカレー沢さんと同担の人にこそ読んで貰いたい本でした。

46.0717 宇野朴人
七つの魔剣が支配する3❤️
一年生編のキリが良いところまで読むぞ〜と軽い気持ちで読んでボロ泣きした。人と仲良くなるって難しいよね。
不器用過ぎて上手くいかないけど、心の奥底では他者からの愛を求めている人物にとても惹かれる質があるので、凄い辛くなった。
また今回は凄いサブキャラ達の深掘りがされてこの世界観がまた強固なものになってきた感じがして良かったです。戦闘描写も本当に絶望感を感じて上手いなぁ〜ってなった。
後半以外基本冒険譚と戦闘描写中心の巻なのにまったく中弛みしなくて、宇野先生の筆力に唸らされてばかりです。

47.0730 桜木紫乃
ホテルローヤル ❤️
桜木さんの小説を読むのは初めて。文体が凄い簡潔だからか突き放すような冷たさがあって正直あんまり好きではない文体。
けれど本書の内容である、ラブホテルを舞台にした人との「正と生と性」の仄暗い感情を描写するのにとても合っている。
人の感情はびっくりするほど掘り下げてないのに、じっとりとした嫌な感じが生々しく付き纏う。怖い、でもそれがいい。
閉塞感のある日常生活だけど、そこに愛を感じた「バブルバス」が一番好きなお話です。

48.0801 高岡未来
わたしの処女をもらってもらったその後。❤️
タイトルがTLモノっぽいけど、メディアワークス文庫なので一般レーベルです
大人の恋愛ABCって感じのライトな恋愛小説で読後感が良かった
上手くいき過ぎてフィクション感は強いものの、物理的に接点を増やそうと頑張る男性の描写が健気でかわいいなと思いました

49.0802 東崎惟子
竜殺しのブリュンヒルド ❤️
人外と人間の「愛」が好きな人にとてもおすすめです 
劇重感情の芽生えや生まれの差で決して交わることのない思いとか、凄い種としての溝を感じてゾクゾクした。ダークファンタジーが好きな人は是非

50.0804 茜たま
伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる ❤️
漫画の広告をネットで見た事があるんですよねTLが読みたくて売り場うろついてたら原作は小説なのかと手に取ってみました。
ケンカップルが好きな人におすすめ。妊娠したのが翌日に分かるのだけ基本ナーロッパ世界なのにそこだけ科学進んでてちょっと気になったけど
そしてTL小説ってモロ語や直球すぎるワードは使わないのにちゃんとエッチで凄いですよね。勉強になります〜

51.0807 村上春樹
風の歌を聴け ❤️
恥ずかしながら余りにも難解というか、ストーリーがぶつ切りの連続でどう読んでいいか分かりませんでした
多分、妊娠させてしまった恋人が自殺してしまって、その傷を癒す為に里帰りして、その先で出会った4本指の少女に惹かれるも、彼女は友人の恋人でしたって話でいいの、かな?
こういう読み方でいいのか、そもそも正しい読み方ってあるのかな?正しい読み方が無いのが正解なのかな?
そこも含めてちょっと難しい一場面一場面はとても詩的で美しいのですが小説というものに物語を求めてる自分には合いませんでした

52.0813 宇野朴人
七つの魔剣が支配する4❤️
2年生編突入〜 各キャラの成長を感じる描写が多く、次巻からの戦闘描写が楽しみ!
血を安売りしない文化はハリポタでもありましたが、あんまりそのパートナー探しとかは深掘りされてなかったけど、ななつまは学生のうちから子供を残す事を推奨する世界線なんだな、、でも優秀な魔法使いは死にがち理論は分かるな
子供を残す事、という風習をきっかけに女性陣の恋愛模様が荒れに荒れて楽しい〜
シェラちゃん、強いだけじゃなくてエッッッッッでムホホってなりました積極的で、でも理知的な言い訳しちゃうの、良い

53.0817 東崎惟子
竜の姫ブリュンヒルド ❤️
竜殺し〜で話が綺麗に完結してるのですが、世界観が好きなので読みました
竜も同一個体ではないので色々な考え方があって当然なんだけれど、前作のが竜があまりにも「聖」なので今作の邪竜っぷりには驚いた
前作の異種族との関係性が好きでハマったので今作は人間関係に重きが置かれているからそこまでだったんですが、世界観の作り込みは素晴らしいなと思いました

54.0820 三宅香帆
推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術 ❤️
タイトルまんまの本ですね!
SNSで見掛ける感想は「それなー!」で溢れているけど、それで終了させず、自分だけの推しの記憶を鮮明に残しておく為に形に残すのって大事だよな〜
萌え語りだけでなくレポートや創作にも使えるコツや心構えが参考になります💯

55.0821 五条紀夫
クローズドサスペンスヘブン ❤️
登場人物が全員死んでる、天国での謎解き
ミステリなんだけどそんな特殊設定だから凄くカラッとしているというか良い意味でユーモアに満ちてて軽い
皆記憶を失っているから登場人物達と一緒に頭を悩ませ謎を解いて行くのが楽しい〜
犯人の動機以外はめちゃくちゃ面白かった

56. 0822 宇野朴人
七つの魔剣が支配する5 ❤️
名前とイラスト付きのキャラがぽんぽん死ぬ
惜しみなくみんな「今」を生きていて好きだな
今回の敵であるエンリコが命を狙われる戦いの中でも目的の為に命を投げ撃てる生徒を褒める教師としての風格があって良い
あとなんでオリバーの母が死ななければいけなかったのかとかが分かってきて物語の続きが気になる

57.0825 宇野朴人
七つの魔剣が支配する6 ❤️
好きなサブキャラがまたも死ぬ、、、😭
でもこれが魔法使いとして生きる事、ってのが美しく気高く描かれていて好きだなぁ

58.0826 宇野朴人
七つの魔剣が支配する7 ❤️
リヴァーモアの、邪教の神父めいた威厳〜って描写と骨使いっていう胡散臭さから勝手にペルソナ2のパオフゥみたいな容姿で想像してたんですが、タイプの違う胡散臭さだったドラキュラ伯爵より?かな
小説って文章だけだからこそ勝手に足りないビジュアル面は想像しちゃうよね〜ってのを久し振りに体感した ラノベの口絵文化は一生続いて欲しい 答えは欲しいけど、想像力が羽ばたくこの自由さよ
巻を通して違うタイプの(学生らしい力が均衡した作戦や腕っぷし勝負からの圧倒的な力を見せるバネッサ)戦闘描写盛り沢山で読み応えがかなりあった
あと企画である読者のオリキャラ混ぜ込むの上手いな〜と思った 違和感がない

59.0830 高瀬隼子
犬のかたちをしているもの ❤️
読んで鬱になった
私は既婚者でアラサーの癖にまだ子供を持つことに対して現実感が薄いけど、甥ができたり、周りがうっすら期待してる事は分かってて、まあでも最終的にこういうのは出来る時は出来るし出来ないもんはできないでええやろと答えを先送りにしている人間です
でも時は待っていてくれなくて、タイムリミットがある事にソワソワしてる
絶対に子供いらねー!でも絶対に子供欲しい!でもないから生き方の選択肢が沢山あって何もかもから逃げ出したい時がある
前置きが長かったけど「わたし」は婦人系の病気のせいで大学生の頃から「子供」について何をしていても意識するようになっている
これって、生き方を狭められる様に感じてしんどいよなって思う
そんな中、浮気した彼氏に子供が出来てしまい育てたいと言われるって話なんだけど、理屈と周りの空気と、感情で、色々と良くも悪くも変わっていくものを見てしんどくなった
テーマは重いけれど、読み口はライトでとても読みやすいと思います

60.0901 宇野朴人 
七つの魔剣が支配する8 ❤️
リヴァーモアの、天才だけど自身が求める物に対して自身の力量と才が足りていない〜と自覚している所や、狂気の魔人として後輩目線だとひたすらに書かれていたけど、死者への丁寧な慰霊描写といい、心を許している人間に対しての柔らかな態度といい、すごく人間臭くて優しい人であるのが伝わってきて震えた
うわ〜!こういう男に弱いのよ
上級生組、奪還篇を通してかなり愛着が湧いて来てカッコいい女代表、肉体派なレセディも好きだし、ヒャッハー!で口は悪いけど理屈も情も兼ね備えたティムも好き。口絵のティム美少女過ぎるこれでちんちんついてるのかお得すぎるな
男の娘萌えじゃなかったけど、ななつまはなんかそういう属性持ちの子を好きにさせる強いパワーがある作品ですね

61.0902 宇野朴人
七つの魔剣が支配する9 ❤️
ヴァロワちゃんみたいな虐待とモラハラで育った子って可哀想だけど、フィクション上だとその育ち故の不安定な感じ、あまりにも刹那的で美しく感じてしまうけど、心の栄養が足りてない感じが本当に辛いまた出番があった時は奪うだけじゃないコミュニケーションを知って欲しい
宇野先生は本当に戦闘描写が上手いオリバーが万能型の指揮官なので華のある前衛だけじゃなくて読者が本当に試合の盤面を上から俯瞰してる様に読ませて下さる
リチャードくん、一巻の時クソ噛ませ犬だったけどあまりにもカッコ良い 
あとロッシくんがあまりにもロッシくんでいいな〜と思った。飄々としてる癖に泥臭いポリシーがあるの、良
また所謂地球だけじゃない世界やこの世界における神とはなんぞ?ってのが分かって異種族の人権問題がこう壮大なテーマに繋がってくるか〜と唸っている

62.0906 宇野朴人
七つの魔剣が支配する10 ❤️
オリバーが今の姿になるまでの積み重ねは丁寧に伏線が張られていたけど、ヒーリングが上手いのかはそういう事かとか、復讐があるから色事に対して異常に一線を引いてるのかなって思っていたけど、凄い悲しくなってしまった
剣花団のメンバーの関係が、変わってはまた変わってゆく、その流れというか繋がりに掛ける思いが募っていくのとか、凄く尊く思えて一生皆で仲良く暮らせって思ったけど、それが無理そうなのがしんどい
全体的に心がしんどい巻だったけど、いい先輩してるリヴァーモアが可愛かったです

63.0907 宇野朴人
七つの魔剣が支配する11 ❤️
ここ最近危うい感じを出しているカティの育ちにフォーカスされていて、優しい子であり、賢い子であり、だからこそ全てに優しい世界を目指してその身をを投げ打ってしまうそんなバッドエンドが見えて怖い。
オリバーに止めて欲しいという親御さんの気持ちも、オリバーのそれはカティの生き方だから止めないって気持ちも分かるなぁ
キンバリー以外の街並みや、海路の発達、亜人族の暮らしなどの描写が世界の奥行きを感じさせて面白かったです
今回のエピソード的に全く必要の無かったロッシくんはファンサービスなんですか!?私服可愛いね

64.0908宇野朴人
七つの魔剣が支配する12 ❤️
ピートくんとティムのせいで性癖が狂いました😡 
ピートくんの真っ直ぐ過ぎて怖いくらいの愛情たまんねぇな!!ティム先輩はあんなにツンケンだったのに甘えるの上手で可愛いね😭
リヴァーモア先輩の魔道的に骨やら死体がある場所というかあの工房から離れられなくない?とは思ってたけど職員として出番が継続してくれて嬉しい そして明らかに面倒見がよくなっているのてぇてぇですよ
ななつま界のいわゆる「優しい」人の方が呪いを引き受けやすいってのは人との壁をあえて設けない分、「あるよな〜」とは思っていたけど皆の太陽ガイがそっちに進んでウワー!!ってなっている ガイには幸せになって貰いたいからリタでもカティでもと思うけれど、カティのいわゆる少女的なオリバーへの綺麗な初恋を大切にして貰いたい自分もいる
ななつまはあまりにも公式のカプというか飛び交う矢印が多過ぎて二次創作あんまりないのも納得だ宇野先生の手のひらに踊らされている
宇野先生のTwitterみたらどのキャラもどの組み合わせも好き過ぎるー!との事だったので、どの組み合わせも公式だな(?)よし

65.0916 佐々木敦
ニッポンの文学 ❤️
80年代〜00年代の文学の間で移り変わる「純文学」の傾向とその他のカテゴライズされたSFやミステリなどの小説の立ち位置などがざっくり分かる本
主に村上春樹についての話題が中心で帯のラノベまで〜ってところに惹かれて買ったので少しばかり拍子抜けだったけど面白かった
「なんとなく、クリスタル」含めて色々読みたい本がまた増えた

66.0918 宇野朴人
七つの魔剣が支配するside of fire❤️
先輩達の過去編!退場してしまったオフィーリアやカルロス先輩が出るのが嬉しいねぇ
ティムとオフィーリアの微笑ましいバチバチエピソードもっと見たかったな
ななつま世界の生死観や宗教についてちょっと触れられたのもより深みがあって良かったな
魔法の油彩画〜ってのはここにきて初めて出て来たから新鮮でした いつの世もクリエイターは苦しんでいるね

67.0929 メアリー・シェリー 芹沢恵訳
フランケンシュタイン ❤️
1800年代前半に書かれ、400p以上ある作品なのですがとても読みやすいです。(芹沢恵訳・新潮文庫版)
実はフランケンシュタインは怪物を作った博士の方で、怪物には名前などないってのが有名というかこの前提がないと進めないので言っておきます。
ホラー小説、となってますがこれは誰にも愛されない哀しみの物語だなと思った。
凄く美しいジュネーヴの景色や美しい心の人間達との交流が丁寧に描かれており、本編中々始まんないなって思っていたんですが、
フランケンシュタイン博士はこの素晴らしい世界を人間(しかも白人で実家が金持ちで超絶美少女の婚約者がいる)なので余すことなく感じて生きていけますが、
怪物は人間と交流したいと必死に言葉や紳士的なマナーそして教養を学び、会話を交わすだけなら理知的な男なのに、いざ姿を見られると殺されかけるその対比があまりにも残酷で
現代社会はSNS掲示板などで近しい感性や立場の人と簡単に話したり繋がることが出来るので、一人でいても一人じゃないというかそこまで寂しいと感じる事はないのかなと思うのですが、
当時は目の前の人と話す事で繋がりを感じる生活で、それ以外の繋がりを築く事は手紙くらいで中々難しいですし、1人で生きることの寂しさやただ醜いだけで混ざる事を阻害されるどうしようもない悲しい事実だとかを感じさせてとても辛くなりました

68.0929 小林湖底
ひきこまり吸血姫の悶々 ❤️
秋アニメが始まるので売り場展開参考用に
百合でセクハラギャグ多めな王道なろう系ストーリーって感じです
ヒロインは良い子だし、弱いけど実は最強ってタイプで更にビジュアルも◎なので多分好きな人は好きな感じ
ストーリーも本当に王道なのでお相手の子が慕っている理由とかはなんとなく察しが最初からつくし意外性はないけれど百合が好きならライトに楽しめるんじゃないかなって感じです

69.1002 志端裕
聖剣学院の魔剣使い ❤️
秋アニメ(略)
一昔前のルビがめっちゃ振られる難読厨二ラノベだなと思いました。強調したい事に一々〈こんな感じ!!〉の〈カッコ〉が〈大量に〉付いてて〈個人的には〉クッソ読み辛かったです。
コテコテの厨二設定(魔王とその眷属として蘇ったアンデッドヒロイン、未来都市の下に眠る古代文明とか)が好きな人は好きそう。
頭脳は魔王のショタ×お姉様方なハーレムが作品の軸なんだろうなと思いますが、↑で言ってるように割と独りよがりな設定が多くて置いて行かれがちで、ヒロインの魅力がいまいち伝わって来ないなと思いました
アニメならそう言うところはさらっと流して美少女全振りならあんまり気にならないのかなぁ?うーん個人的には微妙でした

70.1007 田辺聖子
ジョゼと虎と魚たち ❤️
このジョゼと〜というタイトルがあまりにも有名でこのタイトルの長編だけ、と思い込んでいたのですが30p無いほどの短編集だとは!
色んなタイプの、純愛とは少しばかり毛色が違う、淡白だけれど、それでも何故か後ろ髪引かれるような、そんな恋愛短編集です。
凄い短いのに、なんだか肌にしっくりくるような、経験がない出来事なのに女としての自分がこう何故か知ってる感情を描き切っている。
中でも「恋の棺」が一番好きです。寂しさと、この少しばかりの想いがあればいいっていう、現実とロマンチックの狭間を感じて素晴らしかった

71.1008 駄犬
誰が勇者を殺したか ❤️
あらすじを見た時からこれは刺さりそう〜!と思って楽しみにしてましたが、とても良かったです。
タイトル通りの内容なので、ネタバレになっちゃうから多くは語れないんですが、そりゃ皆勇者を好きになるなぁって
ファンタジーやミステリが好きな方におすすめです〜!ファンタジー部分の世界観的な話もとても出来が良かった。
あと作者さんのあとがきで44歳で初めて小説を書いた事、そしてライトノベルでも本屋大賞を狙っているという事が書いてあって嬉しくなってしまった、、、私ももっとラノベ界隈が盛り上がると嬉しいと思っているので

72.1010夕木春央
十戒 ❤️
あの!方舟の!作者様の新作よ〜!!キャーッ!!!という訳で読みました。期待値MAXです。
今回のお話も、孤島とは言え電波も繋がる特殊な状況下で起こる殺人事件で、ひたすらに「やられたな」ってなる。
全てがひっくり返る度でいえば方舟のが凄いのですが、今作は色々分かった上で読むと胃がキュッってなる感じです。
詳しく言えないタイプの作品ですが、所謂ミステリ読みの人こそ唸らせられる作品だと思うのでオススメです。

73.1011 垣谷美雨
七十歳死亡法案、可決 ❤️
少子高齢化が進み、福祉が現役の世代では間に合わない。だから七十歳になったら死んで貰おうという、法案が可決された社会のお話。
自分が高校生くらいの頃、母は身体的障がいのある祖母の介護をしていた。(信号無視の自業自得です)母さんはめっちゃ頑張ってたけど、自力で車椅子も乗れないしでまあ無理があった。
結局ホームが見つかって入れたんだけど、母さんの兄弟が可哀想だって引き取ったものの結局放置されて、認知症になってあんなに世話した母のことを忘れて死にました。財産も使い込まれてて本当に無かった。ばーちゃんが死んだ時、母さんは何を思ったんだろう。
この事もあって私は老いる事が凄く怖いです。人に迷惑掛けたくないって気質が元々強いから、誰かの人生をめちゃくちゃにしてまで生きる位なら死にたい。
でも、自死って一般人がしようとすると酷く怖かったり失敗したらヤバい後遺症が残るしで私は安楽死というものを認めて貰いたいと常々思っている。
そして、自分は「死にたい」けど勿論「死にたくない」人もいる。そして、私はそんな人にまで死んでほしくない。難しい。
本の内容に戻って、主人公である妻が義母の介護に疲れてSOSを出すも、他の家族は家族なのに他人事。
あと二年経てば義母は消えてくれるが、その未来が遠くある日家出してしまう。その後の家族は一体どうする?って話。
家族全員の心理描写があって、誰も分かるなぁってなった。父だけはあまりにもサイコだけども。テメーの親やろがい。
暗くて重いテーマだし、人間の薄汚い性根も丸出しだけど、(お陰で逆にコミカルに感じる点もある)主人公が行動を起こす事で、皆いい方向に動き出し、読後感は良い作品です。
とても読みやすい文体でサラサラ読めますし、社会問題を考える良いきっかけになると思いますので、是非。

74.1012 木陰侘
自分がオカズにされた回数が見える呪いと紳士な絶倫騎士団長 ❤️
秀逸な設定だなと思う。やや天然気味なヒロインだったのでもっと嫌がるヒロインでこの話を見たかった気もする。
えっちな描写は登場人物が多い分バリエーションがあって面白かったです。470pもエロなの純粋に凄すぎる。

75.1013 村田沙耶香
きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 ❤️
とんでも設定な作品をいつも書かれている村田沙耶香さんのアラサー女あるある的なエッセイ。
強烈な作品を書かれる方なのでどんな奇天烈な生活を送ってるんだろうドキドキって思ってたけど、「分かる〜」の連発だった。
私も女である自分が好きだけど、女やるならもっとここは頑張るべきだよ!ってのにうるせ〜💢ってなったり、逆に自分でもそこは足掻くんだみたいなのはある

76.1016 太宰治
走れメロス(新潮文庫版)❤️
収録作品⇨ダス・ゲマイネ・満願・富嶽百景・女生徒・駈込み訴え・走れメロス・東京八景・帰去来・故郷
収録作品だと女生徒が一番好き。本を読んだ後、それを手本に「こうあろう」としているのに、また違う本を読むとコロコロ思想が私も変わる。自分というものは何処にあるのだろうか。また、母親が世間に見せる顔を見て、それをなんとなく寂しく感じたりと、自分の内側と対話する少女の心理描写がよかった。
純文読むタイプのオタクがよくオススメする駆け込み訴えもやっと読めた。これは、確かにクソデカ感情。こういう作品を読む度に聖書ってやっぱ読むべきなんかナ、、、ってなる。
いわゆる文豪に詳しくないので、富嶽百景と後半の小説は太宰自身の私小説であってるかな?と思ったけどあってた。ここまで破滅的な生活を送ってても、いや送ってるからこそなのか?人の底に踏み込む文章が本当に素晴らしい。

77.1017 彩瀬まる
花に埋もれる ❤️
奇しくも同じタイトルの夢小説を書いた事があって、どんな内容なのかなとずっと気になっていた本。
短編集で、どのお話も特殊な設定があったりするんだけれど、抱えている寂しさや、愛おしさは現代を生きる人々そのものだった。
性的な描写が結構多いのだけれど、なんていうか空洞を埋める必然性と侘しい官能を感じて凄く好きだった。

78.1019 西岡壱誠
現役東大生が選ぶいま読むべき100冊 ❤️
こういう、立場関係なく人がどんな本を読んできて、どんな本を選ぶのかが分かる本好き
私が読んだ事あっておすすめの本⇨未来の年表・乙嫁語り・凪のお暇・ノルウェイの森
これから読みたい本⇨帰ってきたヒトラー月は無慈悲な夜の女王・これからの正義の話をしよう・砂の女デカメロン・サピエンス全史

79.1020 三月みどり
グッバイ宣言 ❤️
2023年現在、多分中高生が一番読んでるライトノベル。同名のボカロ曲を原作にオリジナルキャラクター(初音ミク等は出てこない)の青春が描かれている。
正直激ヤバ文章力の本を中高生が「良い」ものとして読んでたらどうしようって震えていたのですが、令和らしい砕けた口調ではあるものの、元来のライトノベルらしい、王道で爽やかな読み口の作品でした。
高校生の、自分の底が見えてる現状で夢を持つのは馬鹿らしいと諦めがちな主人公と、明るくて無鉄砲だけれど、強い夢を持つ少女が交流して、最終的に主人公はある夢を持つ、って話です。
夢っていうと自分が主役になる仕事を思い浮かべがちだけれど、そうじゃない夢もあるって考え方を教えてもらった。
序盤めっちゃエペが上手い描写あったけど、爪痕ダブハン代行業者にならなくて本当に良かった。

80.1022 小野不由美
白銀の墟 玄の月① ❤️
病む戴国に麒麟が帰ってきた!っていう所からスタートで、黄昏の岸〜で言っていた様に取り敢えず王である驍宗を探し始める一行。
国が疲弊している描写が続き、正直370p程あるけど物語の進展があんまりない
途中泰麒が「私に策がある」って行動し始めるけど、行き当たりばったり感強くて行動しなきゃ〜って焦りや気持ちは分かるけど、貴方の体は国を背負ってるのよ〜!?ってめっちゃハラハラする。
白銀〜は賛否両論って聞いていたけど、こういう事か。取り敢えず読み切ります。

81.1026 小野不由美
白銀の墟 玄の月② ❤️
420pあるけどやっぱり進展がほぼ無かった。泰麒大好き李斎がまったく泰麒を気に掛けない描写が気になる。

82.1028 星新一
午後の恐竜 ❤️
ssより少し長めな短編集。短い話の中で人間とは、文明とは、という難しいテーマを鋭い視点で書き上げている。記憶を奪われても本能の所でってなる、「戦う人」とファンタジックでありながらこの体の歴史と終わりを感じる「午後の恐竜」が特に好きです。

83.1028 菊池良
タイム・スリップ芥川賞 文学ってなんのため?と思う人のための日本文学入門 ❤️
2022年刊行なので、「推し、燃ゆ」まで名前が載っています。
日本と文学の大きな時代の流れと、芥川賞作家のパーソナリティと、影響された物事がライトに解説されている。思わず読みたくなる紹介の仕方が上手い。
又吉直樹が国語の授業で使う国語便覧で日本文学を学んだって記述で「そんなんあったな!?」ってなった。小さい時から本好きだったけど古典や文豪に全く興味なかった自分を殴りたい

84.1104 小野不由美
白銀の墟 玄の月③ ❤️
王は生きている、というのは本当にうっすらとしているけれど確かな根拠はあった。それでも、挫けてしまいそうな冬の中、ようやく一筋の希望が!という所まで進みましたね!
ちゃんと驍宗様が国の為に、諦めずに生きているという視点が描かれてホッとしました。
ここからの流れ、どうなるんだろう。熱いものになるといいな!!

85.1106 小野不由美
白銀の墟 玄の月④ ❤️
王と麒麟の絆が見たかったから、この長い道のりをしんどいなと思った。
戴に生きる人々は本当に冷たい雪の中飢えている。この長くて短い物語の中で、人々は時には人のどうしようもない悪意のせいで簡単に、惨たらしく死ぬ。名前が付いてても簡単に死ぬ。勿論名もなき民達も死ぬ。
それでも希望を信じて、繋ぐために生きているのが分かって強いな、って思った。
戴麒があまりにも覚悟が決まっているのと、白銀の墟〜でこの世界の「天」とは何かを皮肉めいて描いてるのが印象深かったです。
最後のあの挿絵だけでその後が伝わって来て、胸が熱くなりました。再会後、多くは語られなくても、「この二人ならば」は物語の中で十分過ぎるほど描かれていたと思うので満足です。
幼い頃の戴麒と、冬狩りをしていた頃の驍宗ではきっと駄目で、この障害を経た二人じゃなきゃ、いけなかったんだろうなぁ
もう一度、時間を置いて今度は「天」というものに注視しながら十二国記シリーズを読みたいな。本当に素晴らしい世界観だ。

86.1108 川原礫
ソードアート・オンライン1 ❤️
めちゃくちゃ有名な作品だけど、私はキリトとアスナしか知らないガチミリしら状態で読みました。
本当に酷い偏見なんだけれど、所謂アニメを雑に消化するような層が絶賛しているイメージがあって履修するのが凄い抵抗があった。
けれど、2009年の作品で今も最前線を走っているって事は紛れもない本物だし、私と好きなラノベの系統が似てる人も殿堂入りと言ってるし、何よりシリーズあり過ぎて売り場占拠してるし、私自身が面白いと思わない本はどんどん入れ替えたいと思っているので読むか!と。
結果、読んでとても良かったです。
2009年にこのダイブ型オンラインゲームでデスゲームって凄い革新的だったんだろうなあ。
オンラインだけど、ファンタジーな没入感。けれども命だけはリアル。皆、生活を現代日本みたいに結局役割を持って自由に生きている。
設定だけはラノベ然とした、キャッチーでエンタメ全開ですが(そこが良い)キャラの作りやふとした生活の描写が良かった。
世界観の描写がとても素晴らしくて、これは沢山のifが出て来てもおかしくないと思う。
でも一巻、凄い綺麗に完結してるけどこの後どうするんだろう?なんかよくメインビジュアルにいるけど名前知らぬキャラが出て来てない。現実でアスナを見つけられたらもうオンラインに入る理由はなさそうだけど?続きがある事が気になり過ぎる。

87.1110 石井光太
ルポ誰が国語力を殺すのか ❤️
前にネットニュースでごんぎつねを正しく読めない子ども達っていうのを見たり、SNSをやっていると言葉の意図が全く通じてないなと感じる人と話す機会があったりして前から気になっていた。
本書の内容は「国語力」=豊かな想像力とそれを表現出来る言葉が身についているかを育てるのが家庭環境に大きく左右されるという体験ルポである。
自分語りになってしまうけれど、親が見栄っ張りだったので私は小学校からいわゆる進学校に受験して通っていた。
周りは経済的に豊かで教育熱心な親に育てられている子ばかりだった。小学校時代はディベート大会や朝のスピーチとかで皆自分の言葉で喋っていた。

だからこれが普通だと思っていたんだけれど、大学生になってあまりにも大学が家から遠かったのでバイトが選べずとある飲食店で働いてたのだけど、そこでの経験が割と自分の中で衝撃的だった。
経済的な理由では無く自ら中卒を選ぶ人が結構いたという事。私の感覚だったら勉強がいくら嫌いでも就職する為に高校位は無理矢理通う。
でも、それは私の中の常識であり、彼ら彼女とらの価値観が全く違う。
失礼かもな〜とは思いつつ、「なんで学校いかないの?」って当時17才の子に聞いた事がある。そしたら笑顔で「親に女の子は学校行かなくていいと言われた」って言われた。「行きたくないの?」って聞いたら「分かんない」って言われた。この「分かんない」が本書でいう自分の気持ちを表す能力が低い事なんだと思う。
学校や勉強が嫌いだから、だったら理解できた。多分理由がないわけではないと思う。でもそれが複雑で、それを誰かに伝えるすべがないのかなって思った。こんな感じの子が他にも何人かいて、でもバイトはちゃきちゃきこなすから余計歪みを感じた。
将来子供を持つか分からないけれど、「なんで」というワケを話せる子にするのが一番大切なのかな、と思った。

88.1113 キム・リゲット
グレイス・イヤー ❤️
新時代のフェミニズム文学だ〜!とSNS等で話題になった本作。ネット上だとフェミ(笑)って言われがちだけど、一部の人がヤバいだけで元来の考えに私は共感しています。
世界観は近世ヨーロッパっぽい架空の村。その村では16の時に(出生数が極端に少ない特性がある)男に選ばれなかった大多数の女達は強制的に労働者か娼婦になる。
それだけでも男尊女卑が凄いけど、男は妻に飽きると適当な理由をつけて絞首刑にしてまた花嫁選びに参戦したりする。妻に選ばれても女は家畜扱いの世界線である。
更には16になったら、女には男を誑かす魔力が宿ると言われ、花嫁選びの選定直後、その魔力を消し去るために一年のキャンプが強制されている。
女の子だけのキャンプは過酷だ。食料はあるけれど集団ヒステリーや、花嫁に選ばれた子と選ばれなかった子の隔絶。
血と汚物と泥と蛆に蝿に埋め尽くされる思考とキャンプ地。これらの要素が苦手な方には正直おすすめできない。
主人公のティアニーは息子が欲しかったという父親に仕込まれた技術でなんとか命を繋ぎ続けるが。魔力とは何か、このキャンプの意味は?ってのはまあ、フェミ思考してたらこの時点で分かりそうなんですけどそんな話です。
最高のフェミニズム文学!と聞いていたのでどんなティアニー無双がみれるんだって思っていたけど、顔面パワーで二人の男性の庇護を勝ち取っているのが解せなくて「???」ってなってしまった
いや、強い女なんですけどね!?強い女は男と恋愛するな!一人で生きろ!!!とは全く思わない。でも、このテーマのストーリーでだと正直拍子抜けというか
でも最終的には女達の強いパワーを感じさせる、希望のある終わり方になって良かった〜!と思いました。

89.1116 川田戯曲
ラノベも俺も好きなギャル ❤️
LOVEじゃないけど、めっちゃ価値観合う友人に俺より気の合う奴いるとか言わんといて( ; ; )みたいな独占欲あるじゃないですか。
あの感情がLOVEに変わってゆく描写がとても甘酸っぱくて良いですね。
ギャルだけどオタクというか、本当にラノベが好きなんだなーっていうのが良い。文章という形で物語をじっくり堪能するのが最高って言えるヒロインが可愛いです。

90.1118 住野よる
君の膵臓をたべたい ❤️
ティーンの心理描写で名高い住野よる先生の本を読みたいな〜と前から思っていて、ならば一番の代表作であるこの作品からかなと。
有名過ぎるタイトルから分かる通り、難病ものはあんまり好きくないんだよなと敬遠してたんですが読んで良かったです。
友達でもなく、恋人でもないけれど、お互いを必要としている不思議な関係に温かさを感じた。
基本的に日々を生きる事の楽しさや、自分と向き合う事の大切さについてがメインで、御涙頂戴というシーンは控えめなのでそういうのが苦手な人にもオススメです。
死についての話なのに、若いエネルギーをとても感じられて良かったなぁ。

91.1120 浅倉秋成
俺ではない炎上 ❤️
作った覚えが全くないけれど、自身のSNSだと本人すら錯覚してしまうようなアカウントが、殺人を仄めかしている
更にはそのツイートがバズってしまい、世間から疑惑や嫌悪の目を向けられ逃走する事になる主人公のおじさん。
このアカウントは誰が作ったのか?そもそも俺は、そんなに恨みを買うような人生を送ってきただろうか?といった内容のミステリです。
SNSって怖い!のと、ミスリードにやられた!ってなった。でもそうだよな〜読み返せば絶対分かるポイントあるよなって感じです。
主人公の人物像についても、ただネットに疎いだけの真面目で人望のあるサラリーマンだと彼目線だと思うけれど、蓋を開けてみると?ってのもリアルで、視点一つ変えるだけで受け取り方が違うのもよかった。

92.1123 川原礫
ソードアートオンライン2 ❤️
アスナがどうなったのか気になったので続きをと。でもこの2巻は続きではなくて一巻の合間合間のエピソード集なんですね。
うーん、キリトくんモテモテだけれど強いだけじゃなくてシンプルに優しいもんな。ゲーマーってどうしても男女比の問題で女の人に対しての距離感おかしい人多いから、自ら一線引ける人って紳士よなぁ。
サチとのエピソードが個人的に一番読んでいて胸にくるものがあって、泣いちゃった。キリトの表に出さない優越感とか、サチのキリトの正体を知った上で安心していた所とかスゲ〜人間臭くて良かった。

93.1124 川原礫
ソードアートオンライン3 ❤️
で、でた〜!これがかの有名な「戦闘中にブチ切れて、記憶が飛んだりとか……」か!
↑の台詞だけやたら有名だけど、キリトさん女の子に異常にモテるだけで全然イキリじゃないです。
メインヒロイン、表紙からして変わっちゃうの!?って思ってたけど、変わらずアスナが正妻な漢気カッケーっす。
新規ゲームで、しかも遅れて始めたのにどうチートじみた強さを表現するんだろうって思ったけれど、なるほどって感じの伏線?というか続編らしい技だなと思った。
SAOは4巻までで一旦キリがつくらしいので、そこまでは履修する気でいます。

94.1127 川原礫
ソードアートオンライン4 ❤️
すごく綺麗に完結したなぁ〜!なのでこの後どうなるんだろう?現象再び。
平和な日常も戻って来たし、(SAOの皆でオフ会するシーンめっちゃ良かった)とても素敵なハッピーエンドだと思うので
キリトは相変わらずアスナ命で動いてて、愛する人の為なら何もかも擲てるというのがカッコいいよね。

95.1129 小出和代
あのとき売った本、売れた本 ❤️
紀伊國屋書店新宿本店にて長年書店員をやっていた小出さんの本にまつわるエッセイ。
「これ売れそう!」って予感めいたものとか、書店員あるある満載でずっと頷きっぱなしだったのと、大型書店ならではの経験エピソードも面白かったです。
本屋大賞含め、書店員の仕事は「推し活!」です。自分の推し本が売れると本当にニヤニヤしてしまうというか、本当にいい本だから、是非よしなに!!と売り場作りは常に布教活動である。
あの人が読んでいたから読みたい〜ってエピソードも、本当に深く頷いてしまった。私も好きな作家さんやフォロワーさんのオススメいつも参考にさせて頂いてます。
私のおすすめ、自店舗に通える人以外にも届くといいなと思いながらいつも感想をしたためております。

96.1201 佐伯さん
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 ❤️
良かったです。このラノ5冠はダテじゃない。
ド偏見なんですがこういうタイトルで内容説明系の作品、ヒロインが可愛いだけで中身がないんじゃないかって思ってて読むまでの腰が重かったのですが、フォロワーさんが好きって言ってたのでいい加減読むか!と。結果、もっと早く読めばよかったな〜。
理由もなく天使系甘やかしヒロインがちやほや♡って感じの内容かなって思ってたんですが、違った
距離をあえて作ってくれる人だから互いに信用出来て、徐々に親しくなってゆくっていうお話です。相手の事を知ってゆく過程が丁寧で、一巻の段階では関係は出来つつも恋愛感情は互いに芽生えていない感じです。続きも気になるなぁ〜。

97.1203 朝井リョウ
何者 ❤️
就活をテーマにした小説というと「六人の嘘つきな大学生」を思い出すけれど、あれは全編を通して就活に纏わる不条理を描いていたけれど、この作品は就活を通して自身が「何者」かになれるのかを、残酷な迄に描く。
就活をせずに一人で劇団を立ち上げたものの、公演する度にいまいち振るわない元相棒をダサいと思いながら、主人公は普通の就活をしている。
陽キャだけれど空気の読めるルームメイトに、そんなルームメイトに恋する主人公の片思いしている女性、意識高い系だけど空回りする女性とそのアーティスト志望の癖に何も行動しない恋人。
同い年の彼らと主人公は就活に挑んで行くものの、就活の結果によって彼らの関係性がどんどん変わってゆく&醜い本音が見えてくる。という話。
否定されるのは怖い。だからって、下を見続け安心する人間が「何者」かになれる訳がないだろ、って話である。
偉そうに言ったけどブーメラン突き刺さって流血しています。上だけ見続ける高潔な人間になりてぇや。

98.1206 青山美智子
赤と青とエスキース ❤️
青山美智子さんの作品は初見です。ほっこり系が得意な作風の方〜と聞いていたのですが、まあ泣いちゃったよね!?
レイとブーの関係に対して、ユリさんの「来るのは彼じゃないんだよ、恋なの。不可抗力に、彼じゃなくて恋に振り回されるのよ」って台詞に、あっ、ああ〜ってなった。
恋ってどうしても物理的な距離による障害があるけれど、体の近さじゃなくて心(恋)が近いかなんだな、って改めて気付いて、そんな二人を引き離してやるなよって落ち込んでいたので、ええ、ええ!
短編集ですが、全ての話が繋がっていて、青山先生の世界は優しさに満ち溢れてるなって思って、なんか己の心の汚さに泣いた。
タカシマ先生と砂川先生のお話も、創作をやっている身としては中々に来るものがあって、これからもつくり続ける人でありたいと思いました。

99.1208宇野朴人
七つの魔剣が支配する13 ❤️
剣花団それぞれの「愛」が凄い真摯で、故に重たくて尊くて、しんどいよ〜ってなった😭
ガイが抜ける事で表面化する、繊細なバランスを壊さないでいたいオリバーやカティの気持ちと、とにかく覚悟が決まってるピートやナナオにシェラの気持ちとかのぶつかり合いだとかガイが戻って来てくれた時すごいホッとしたので、やっぱり誰か一人でも欠けてはならないんだな
四年生編は2冊で終わりなんですね!?先輩方とかどうなるんだろう
あと次の巻までに今の勢いだとピートくん誰かの子供産んでそうまである。

100.1210 児玉雨子
##NAME## ❤️
芥川賞候補に夢小説を題材にした作品が入ってる!ってので知っていて、前から読みたかったお話。
実際は夢小説メインのテーマではなく、ジュニアアイドルという生き方と「名前を変える事」についてのお話です。
夢小説やら二次創作BLやら携帯個人サイトとかのワードが出てくるんですが、これオタク文化知らない人は正しく読み取れるのかなってちょっと思ったり。
ジュニアアイドル、実は知りたくなかったけど高校の時のクラスメイトにいた。友達に〇〇ちゃんってさって言われて、そんな事知りたくなかった私はキレた思い出がある。
でも、友人の言い分ももっともで、「凄い可愛いし、モデルやってるって言うから彼女の名前を検索しただけ」で、一番上にスクール水着を着た彼女の写真が出て来てしまう。
本書の中でも語られているけど、就活で賞罰の確認とかで名前を検索されることなんていくらでもある。つまり自分の望んでいなかった過去を「名前」から暴かれる事がある。
私のハンドルネームはピンポイントで調べようと思っても中々出てこないと思うけど、エゴサが出来る名前だったらって考えるとちょっとゾッとする。後ろめたい事はしていないつもりだけど、(そりゃ個人間の好き嫌いやトラブルはあるけれど)自分の知らないところで自分の名前が勝手に一人歩く感覚。こわい。
ジュニアアイドル時代から本名で活動していた美砂乃ちゃんは大人になっても一生「その生き方」しか選べなかったのかなってのが「馬鹿だから」っていう口癖とかから環境が読み取れてしんどい。

101.1216 ブリジット・ヤング 三辺律子(訳)
かわいい子ランキング ❤️
学年の中で一番可愛い子ランキングがある日突然スマホへ一斉に送られてきた。
それから女の子達の生活が悪い意味で一変する。地味で文学オタクなのにナンバーワンになったイヴとクイーンなのにナンバーツーになったソフィー。それに自分は役者として魅力的だけれど太っている事を自覚しているランキング外だったネッサ。
立場は違えど女の子達はランキングに傷付いてしまう。じゃあランキングを作った犯人をとっちめようじゃないか!というヤングアダルト&ルッキズム的なお話。女の子はトロフィーでも所有物でもないぞ〜!!
体の作りが変わってくると小さい頃は同じ生き物として扱われていたのに、なんか急に一部の男性から「個人」ではなく「女体」として扱われるの嫌だよね
ランキングを作った子の軽薄さとか、保護者会で男の子ならよくある事って言っちゃう父親に絶望したけれど、人はまだ人を知ろうとしていないだけなのかなって男の子だけでなく女の子同士の会話でも学んだ。属性や見た目で勝手に決め付けられるの、つらい。

102.1218 梨木香歩
西の魔女が死んだ ❤️
小学生の頃、読書感想文で皆読んでいた記憶がある。やっと読めた。
生きづらさみたいなものを、誰だって抱えていると思う。主人公のまいもそうで、学校に行けなくなってしまう。暫く魔女の様な隠居生活をしているおばあちゃんと暮らす事になり、心を成長させ、穏やかにするお話。
台所の様子や畑が色彩豊かに伝わってきて、匂いまで目の中に飛び込んで来る。読んでいてまいと一緒に心が澄んでいく様だった。
だからこそ、あの事件でおばあちゃんが理解をしてくれなかった悲しみ、逆におばあちゃん側の思いや器の大きさとか、両方分かって難しいな、って思った。
大人になってから読んでも最高だったけれど、確かにこれは若い内に読んだ方がより響くのかもしれないと思った。

103.1221 白井智之
名探偵のいけにえ ❤️
カルト教団VS名探偵ものですって聞いていたのでやったー!ボコボコにしてまえー!って思ったらですよ。ネタバレしないとこれ中々に内容が語りづらい
ダブルバインドの使い方など、本編の構成が色んな意味で素晴らしかったとだけ言っておきます。
あと白井先生の語彙というか言葉のチョイスが好き。笑 
どこか飴村行先生テイストを感じると思ったら影響された作家さんとして挙げていてニヤリとしました。このインタビュー記事で挙げられているときわ書房さん(船橋市)のミステリ特化棚、本当に凄まじいので千葉に来る事があったらオススメです。2階のコミックコーナーも「通」向け過ぎて好きです。

104.1223 藍川京
女流官能小説の書き方 ❤️
女性の性的興奮は、精神的に満たされないとダメという記述にウンウンってなった。
だからこそ男性向けはいっぱい女の子のバリエーションを増やせばいいけど、女性向けは一人の人をじっくり深掘り、お互いが惹かれ合う下準備というか理由が無いとノレないってのが分かるな〜ってなった。
あと自分がエロいって思えない小説はエロくない!ってのに「仰る通りで」となった。エロ小説を書くのに照れがあった時の作品は、ちょっと納得してないのもある。
自分のヘキに素直な作品がやっぱり一番イキイキすると思うし、今後もヘキ全開で書きたいと思います。

105.1225 吉川トリコ
コンビニエンス・ラブ ❤️
まず、装丁が良い意味で同人誌っぽい!うひょ〜!たまんねぇ!
U-NEXTがこんな感じで本出してるの、たまたま大型書店行った時に見掛けて初めて知りました。
アイドルグループ(正確にはダンスグループ)に所属する主人公がコンビニ店員といるとホッとする気がしていつの間にか恋に落ちるけれど、ガチ恋営業を仕掛けているアイドルは恋愛して良いの?ってのが大きなテーマになっている。
ラスト、オタクはそんなに甘くないぞって震えてたらのまさかのオチで笑ってしまった。


106.1228 三月みどり
シェーマ ❤️
「グッバイ宣言」の続編ですが、メインの登場人物は変わって、前作の主人公は教師として導く立場になっている。
主人公があまりにも聖人すぎて途中から感情移入出来なくなってしまった
皆非がある(かなあ?)とはいえ、自分を不登校に追いやった人間を許してまた友人に戻るのは個人的に理解不能です
大人になると嫌いな奴には関わらないが正解な節があるけれど、白黒つけずにグレーな感情にたまには向き合うべきなのかもしれない。

107.1231 亀山ルカ
アフィリエイトで夢を叶えた元OLブロガーが教える本気で稼げるアフィリエイトブログ ❤️
好きで追っている読書系ブロガーさんが月一更新くらいなんですが年に一、二冊本を買えるくらいのお小遣いが貰えるって言っていて「ゆ、夢がねぇ」って思ったけど、毎年こうやってリストを上げてるし、割と見返すし、折角なら形にしようと思って今回このブログを作ってみました。
私は最初からインプット記録のブログを作るぞ〜ってスタートですが、書くことが何も思いつかないけどブログ副業したい人の為のネタ出しとかも書いてあって優しい本だなって思います。
凄い初心者向けだと初心者の私ですら思うので、イケてるデザインにしたい!って方はまた別の本を読み込まないとダメかも。
ちなみにアフィリエイトの審査にはコンスタントな更新とある程度の記事数がないとダメなのでこのブログは現状一円も稼げません。草。でもまあ稼ぐ為ではなく後で自分が見返すのが主な用途なので…。